今回おすすめするのはこの本『2勤5休のススメ』著;藤沢篤
うつで休職してたけど。なかなか体が戻らないな…。もう正社員は無理だなぁ。でも、辞めたら生きていけない…。どうしたらいいの?
自律神経失調症、うつ病、体の弱い皆様ごきげんよう。体弱い系代表、臨床心理士のみどりです。
本日ご紹介したいのは、藤沢篤さんの『2勤5休のススメ』という本。5勤2休ではないですよ。この本では驚きの2勤5休
著者の藤沢篤さんは、プロのブロガーです。彼の提唱する2勤5休とは…生活コストを下げて、週に2日だけ働き、残りの5日を新しい人生に賭ける生き方。
あら、素敵。つまり、生活費を切り詰めて、仕事の時間を少なくして、人生でやりたかったことに乗りだそう!って内容です。
もちろん、これは、元気で成し遂げたいことのある、ハングリー精神のある人へ向けた内容なのですが…この、「2勤5休で働いてもいいかもしれない」という考え方は、体が弱くてうまく働けない人にとっても、楽に生きるヒントになります。
私たちって、無意識に「週5で働かなきゃ…正社員じゃなきゃ…」って思っていますよね。
でも、体が弱い系の人たちは、週5で9時5時で働くって難しい。本当に難しいのです。朝起きたらずーーんと体が重くて、それを無理して働いていたら、ある日起き上がれなくなったり。あさから強い不安で動けなかったり…。
若かりし頃の私…よくあったなあ。おなかの痛みと戦い、鉛のような体を引きずって仕事に行く…。
私は正社員を数年やって、その後子供が生まれた後、今までの体調の悪さに拍車がかかって、パニック障害を起こしたんですね。それ以来、ずーーーーんと、重い日は働けないなあと理解して、どう働こうか、人生の質を高めながら働くっていうことを考えていたんです。
この本は、私たちの「週5で無理して働かなければいけない。でも、体調を維持できない…」そんな悩ましい考えを、この本は根底から変えてくれます。
自分にあったライフスタイルを見つける大きなヒントになりますよ。
体弱い系の民族は、ちゃんと自分の体のスペックを考えつつ、体の声を聞いて、自分の体を維持しながら働ける方法を探してみましょう。
簡単に内容をご紹介!
1章持たざるものには自己啓発もビジネスモデルも役に立たない
この章では、自己啓発セミナー行っても、実践できない構造を紹介してます。
現状に留まろうとする力と新しい人生に変える力がありますが、5勤2休では、どうしても現状に留まろうとする力が強い。
ひっくり返すことで、人生を変える方に力が働くという内容です。
2章生活コストを下げる
まずは2勤で生活できるように生活コストを下げようということが書かれています。
主に生活費を下げるために、家賃を下げること、セミナーなどにお金をかけないことなどが書かれています。
→「金を払って勉強するな、金を稼いで勉強しろ」これ、本当に耳が痛い(笑)
ただし、体弱い系民はどこを削るか、慎重に。後述しますが、特に保険については要検討です。
3章生活コストを稼ぐ
生活コストを稼ぐ為に、効率よく仕事しよう!的なことが書いてあります。
ざっくりでごめんなさい(笑)
ここで「二極化思考のチャレンジャーにならないように」との記述があります…。そう、私達はよくこの二極化思考に陥ります。
A:体がダメになるまで正社員で働くか… B:体を休めるためにバイト暮らしにして、行き詰ったら生活保護にするか…
こんなふうに結構極端に考えてしまいがちです。
そうではなくて、与えられた自分の体のスペックの中でどう工夫して生き残るか?そこが一番大切なんです。
4章5日の休みで人生をひっくり返す
残りの5日でやりたかったことをやり始めよう。
→体が弱い民は、別にやりたいことをやる必要はありません。体をメンテナンスする!これが体が必要としてることなので、体の声を聞いて、しっかりとメンテナンスにあてましょう。
もちろん、余力があればやりたいことをやり始めるのも○。
5章2勤5休のススメの本当の効果
退路はない!という覚悟が必要という話。
→体が弱い民は、正社員の仕事を続けて体を壊すか、非正規で体を休められるが安定の生活を手放すか。退路はないですよね…。だけど、だからこそ生き残るすべを真剣に考えることができます。
体が弱い系の人にとって週5勤務は命とのトレード
もともと自律神経が弱かった私。子供の頃から不調続きでございました。そして、私は産後、自律神経失調症がひどくなり、ほぼ起き上がれなくなった時期がありました。
自律神経失調症はひどい時期を抜けると、低調子ながらも、まあ働けるかなという体調が戻ってきます。が、もとのとおり元通り!…には戻りません。
このまま週5の勤務をしたら…、確実にダウンする未来が見えています。まさに命とのトレード。こう思うようになって、私はお金と命をトレードしない!と、固く誓ったのでした。
安全に自分という会社を運営するには?
私たちは体が資本です。自分自身が会社のようなものです。自分自身の体という会社を安全に運営していかなければなりません。
体の弱い人たちは、どのくらいのペースで営業し、どのくらい休むめば安全に自分という会社を運営できるか見極める必要があります。
調子を崩すシグナル
皆様、自分の調子を崩すシグナルってわかりますか?
疲れが溜まってくると、調子を崩すシグナルが出てきますよね。
例えば、動悸がするめまいがする不安感が出る息苦しくなるなどです。
自律神経失調症歴が長くなると、だんだんと、この程度疲れると、こういう症状が出てくるというのがわかってきます。
ここから、どのくらいのペースで働けるのか?どのくらい休みを入れるべきか?がわかってきます。
私の場合、子育てと家事と仕事をするとなると、どうしても週3勤務くらいでないと、体が運営できません。
脳が週5を手放した
ご紹介した本は仕事を辞めてやりたいことをやりたい!という人向けの本です
でも、体が弱く仕事が週5は無理…という、人にもおすすめしたい本なのです。
なぜなら…私たちの持っている「週5で働くのが当たり前」という考え方を変えてくれるから。
正社員じゃなきゃ生きていけないという不安を大きく変えてくれます。
もう身体能力的に週5が無理で、正社員ではいられない。でも正社員じゃなければ、この先生きていけないかも……
健康の不安もお金の不安もどっちも突きつけられて、まさに板挟みの状態から、健康を守るためにライフスタイルを変える。脳が週5を手放し、新しい枠組みへとシフトします。
もちろん不安も
これをやる上で大きな不安は正社員をやめることで失う保障でしょう。
社会保障はつかないし、税金は自分で納めなければなりません。病気になった時の保証もありません。年金の不安もあります。
私にとっては、正社員で働くことは命とトレードすることなのでこの保証なしというリスクを込みで、正社員という地位を手放しました。
だからといって、リスクをそのままではいけませんよね。
体弱い系の人はちゃんと対策を
保証なしのリスクを負うと言っても、それが原因で生活できず、死んでしまっては本末転倒です。きちんと対策は立てねばなりません。
生活費を落としたという前提のもと、体弱い系の人が2勤5休を実践する上で、必要な対策は三つほどあります。
税金、健康、年金です。
まずは税金
収入が下がるので税金は少なくなりますが、住民税など払うべきものはあります。
きちんと取り分けて払えるようにしておきましょう。
次に健康
怪我や入院体の調子を崩して一定期間働けなくなった場合です。
正社員の場合は怪我や病気で一定期間働けなくなっても、休職や病気休暇の制度が使えますよね。でも、アルバイト生活ですと、働けなくなったら、そこから無収入です。
このため、自分の収入の中から入れる保険に入ることも必要です。
ただし保険は高いものから安いものまであり補償内容もバラバラです。今払えるだけの金額で、決して無理せず、必要なだけの保障は何か?と、しっかりと吟味しましょう
最後に年金
年金は基礎年金だけになります。
これを払うのも結構大変なのです。しかし、老後の蓄えとしては心もとないかもしれません。
その場合は自分で資産運用も考えます。
これについては、様々な方法があるので、また機会があればお話しします。
最後に
いかがでしたか?
体弱い系の方々、もう週5は無理とわかっているのにやめられない方々
命とお金のトレードを辞めて、自分の体を運営しながらのワークスタイルを考えてみてはいかがでしょうか?
少しでも興味ありましたら、Kindleで無料版だけでも試し読みしてみてくださいね。