
こんなことはありませんか?

電車やバスに乗ろうとすると、不安が襲ってきてドキドキして苦しくなる
このまま死んでしまうのでは?と思うくらい強い不安がある

汚れが気になって、何度も手を洗ってしまう…
心配で何度も確認してしまう。

常にあれもこれもと気になって、疲れてしまう。
不安になる理由は人それぞれです。
不安とは、「危険を知らせる脳の機能」ですから、本来であれば生きる上で重要なもの。
そんな、本来必要な不安でも、いろいろなことがきっかけで「過剰な不安」になることがあります。
強い不安に悩まされる
不安で日常生活がままならない…そんな人を想像できますか?
多くの人は、強い不安があっても日常生活は送れますよね。
でも、不安が強すぎて、それを体が対処しようといっぱいいっぱいになって
日常生活に支障が出てくる場合があります。
パニック障害、強迫性障害、社交不安障害、HSPなどの過敏な特性からくる不安などがそれにあたります。
例えばパニック障害。
これ苦しいんですよ。
本当に死ぬのでは?と思うくらいの恐怖です。
「ちょっと不安かな?大丈夫かな?」という予期不安から始まり、それが引き金になって、今度は心臓がどきどきバクバク…。呼吸が苦しくなって、「やばい、まずい…」と焦りとパニックが始まります。
本人だって、なりたくはないのに、どうにもできな。コントロールしようとしても、なかなかうまくはいきません。
駅でふらついて、倒れたり、途中の駅で降りたり。そんなことが続くうちに、怖くて外出ができなくなったりします。
例えば、強迫性障害。
「汚いかも…。」「カギ閉め忘れたかも…」こんな不安がふとよぎり、それが気になって、何度も手を洗ったり確認したりします。
本人も大丈夫と分かっていても、やらないと気持ちが悪い。
時には何十分も手洗いや確認で家を出られなくなったり、外でそうなてしまうのが怖くて外出が難しくなります。
また、HSPなどの過敏な特性があることや、幼少期のトラウマなどがあり、過敏な神経的な反応が身についてしまった方も不安で日常生活が苦しくなりがちです。
「ここは安全か?この人は安全か?」そう考えながら、無理して生活しているため、家に帰るとどっと疲れが出たり、ちょっとしたきっかけで心の調子が崩れたりします。
一般的な治療法
不安症の基本的な治療は療養、生活習慣、服薬で良くなっていくといわれています。
特に服薬でかなり改善されるのですが、一度よくなっても、また同じようなストレスにさらされて、再発することも知られています。
そこで、心理療法を組み合わせて治療することが勧められています。
不安に対する一般的な心理療法は、CBT(認知行動療法)や行動療法です。
考え方や行動を変えることで、不安に過剰反応してしまう脳の反応を変えていきます。
認知行動療法とは、物のとらえ方を一緒に振り返り、新しいものの見方を獲得して、そちらにシフトしていくやり方です。
想像してみてください。
確かに、このようなワークをやって、「不安でも、本当に死ぬわけではない。よし大丈夫」と考えるようにしたとしましょう。
それでも、なかなか苦しいのではないでしょうか。
考え方を修正できても、体は反応しているからです。
電車は大丈夫…そう思っていても、やっぱり心臓はドキドキするし、冷や汗は出るし…
鍵はしまってるのはわかる…でも、確認しないと感覚が気持ち悪い…
別にみんな見てないとは思う…でも、変に思われてないか気になってしまう…
職場は安全ってわかってる…でも、人の顔色が変わった瞬間、冷や汗が出てくる…
みんな分かってはいるんですね。
理論的には。
でも体が反応するんです。
それはもちろん当然、自然な反応です。
これらの療法は、その自然な反応がありつつも、その不安に耐えることで、過剰な反応に反応しにくい脳を作っていくのですね。
不安の治療には、個々の部分はとても大切なのです。
でも、個々のハードルが結構高い。
例えば強迫性障害では暴露法(ちょっとづつ慣れていく方法)が主流ですが、不安が高すぎる方がそれを提案されると、「暴露法なんて怖くて無理!」と離脱してしまうことも多くあります。
不安な出来事について考えるだけでも調子が悪くなり、問題そのものについてカウンセリングでは話ができない…なんてこともよくあります。
ですから、強度の不安がある場合、最初は無理せずに、お話をお聞きし、傾聴と共感で進めることが多いのです。
当然、話は問題とは関係ない、関係の薄いことを話します。体調の話、最近気になったこと…そういう話の中から少しずつ楽になるヒントを得ていくのですが…
しかし、いくら話を聞いてもらっても、不安そのものを見ないようにしているので、あまり症状は改善されません。当然、クライアントさまは「ちっともよくならない…」と感じてしまうこともあるわけです。
ゆっくりよくなっていくのですが、その間、「こんなことして本当に良くなるの?」と、不安が募ってしまうことも多いのです
一般的な傾聴と共感を主体にした方法も、CBTや行動療法の方法もとても大切で、意味のある行為です。今、医療機関でこのような療法を試されている方は、間違ってはいませんのでご安心くださいね。
でも、どうしても暴露法が無理、それ以外の方法で良くなりたい!もっと楽に良くなる方法はないの??そう考えている方もいるのではないでしょうか??

催眠を使った不安の治療
催眠療法という言葉を知っていますか?
なんだか怪しい言葉ですよね。
しかし、催眠療法の歴史は古く、また、現代でも広く使われている療法です。
簡単に言うと、無意識にアクセスしやすい、少しぼーっとした状態で、イメージを活性化してお話しするという方法。
決して、「あなたは眠くなーる」というあのお決まりのインチキ臭いことはやったりしません。(笑)
そして、当オフィスでは、この催眠を利用して、リラックスしてもらいながら、イメージしたり、自分の中のキャラクターたちと話したり、ちょっと未来を想像して気づきを得たり…そんな方法を使って、あなたの中にある潜在意識の持つ「答え」に近づいていきます。

イメージなんてしたら、余計不安になるのでは??
そうなんです。不安なことについてイメージするだけでも苦しいですよね。
だからこそ、不安の治療はゆっくりと。まずは不安を扱えるだけの基礎体力を養うことから始めます。
呼吸法や安心感を増進させるイメージ、服薬している薬の説明や不安のメカニズムなど、状況の理解と安心感の土台を整えることを丁寧に進めます。
安心感の土台ができてきたら、不安について、考え方を振り返ったり、自分の中にある解決策を探したりします。
その際も、不安のレベルの一番低いもの、自分で乗り越えられるレベルのものから丁寧に振り返っていきます。
これだけだと従来の方法とほとんど変わりません。リラックスの際に催眠を使う程度です。
当オフィスでは、不安に触れる際に、軽い催眠を使い、できた自分や気にならなくなった自分をイメージするなど、克服できたイメージトレーニングとして催眠を使用します。
不安神経症のカウンセリング
当オフィスの不安神経症カウンセリングでは、ステップを2つに分けてカウンセリングを実施しています。
不安の高い初期の段階、服薬等で不安はそこまで高くないが、症状があまり変化しない段階。それぞれに分けて、カウンセリングを提供します。
ステップ1 安心感の構築
最初のステップでは、安心感を作り出せるように、さまざまな工夫をしていきます。
一般にはリソースの構築と呼ばれるものです。
安心できる場所やもの、呼吸法や症状の理解、薬の理解、神経的にリラックスする方法など、お伝えしています。
不安が高いこの段階においては、無理に不安に触れることはせず、自分で安心感を作り出すこと、体の調子を整えることを中心に行います。
リラックスした状態の中で、解決のヒントを探したり、力を抜く練習やリラックスする練習、イメージの中で不安を処理する練習などをご紹介します。
ステップ2 不安に対処する
ステップ2では、不安に対して免疫をつけていく作業をします。
この段階では催眠療法やイメージ療法によって不安に対する気づきを得ることで、自分の中の不安に対処していきます。
主に暗示療法を用いて、少し未来の、こうなっていたらよい自分のイメージから、一緒に改善できることを考え、イメージの中で今必要なヒントを得ていきます。