【この記事の内容】 ・仕事を辞めてカウンセラーになりたい! ・本当にそっちの道に進みたいのかがわからない。 そんな人におすすめの方法を臨床心理士が教えます。
社会人だけどカウンセラーになりたい
仕事を辞めてカウンセラーになりたい…。現実的??
仕事を辞めてカウンセラーになろうか大学院へ行こうかと思う時、本格的に悩みますよね。
臨床心理士になるには指定の大学院で2年間実習と研究を積まなければいけません。
国家資格の公認心理師になるには大学の心理学部を卒業しなければなりませんので、大学も含めると6年間必要です。
私立の大学となると年間100万円以上かかりますから……。二の足を踏んでしますよね。
今日はそのようなお悩みに私臨床心理士みどりがお答えします!
社会人だけれどカウンセラーになりたい人のタイプは3パターン
まずは、自分がどうしてカウンセラーになりたいか?を自問自答するのが最初の一歩です。
だいたいパターンは3つに別れます
自分の問題を解決したい 知識を得たい 本気でカウンセラーになりたいけどやりきれるか不安
自分の問題を解決したい
生きづらさを抱えている方に多い理由です。そんなことはない!と、表面化しないことも多いです。カウンセラーになれば何か変わるんじゃないか…という期待があります。しかしながらカウンセラーは相手の問題を解決していく職業です。カウンセラーになる前に自分自身の問題については、何度も何度も乗り越えて行かなくてはなりません。
このタイプの方は、まずは一度、本格的なカウンセリングを体験することをおすすめします。自分の問題と向き合うということがどういう体験か?を味わってみてください。
実際に私や私の仲間たちもカウンセリングに通ったりします。カウンセリングはその人の考え方やあり方を見つめる場です。自分と向き合って生きづらさが解消されてくると、カウンセラーになりたいという気持ちが減ってくる場合があります。それはそれでいいのです。
逆にカウンセラーになりたいという気持ちが強くなったら、本格的に大学や大学院入学を考えてもいいかもしれません。一度問題に取り組んだという経験が、カウンセラーとして大きな強みになるはずです。
知識を得たい
興味はあるけど学びたいだけな気がする…。そんな気持ちのある方は純粋に知識を得たいだけなのかもしれません。
まずは本や通信講座で、学びたい部分の心理学を学ぶことをお勧めします。
心理学には様々な分野がありそれぞれ考え方も違います。必要な分野だけ学びあなたの人生に活かすほうが良い場合もあります。
例えばあなたが、お悩みを聞いて解決策をご提案するいわゆるコンサルティングのような仕事をイメージしている場合、わざわざ大学や大学院に行く必要はありません。大学では基礎から始まり、様々な流派を学びます。基礎というのはカウンセリングの基礎ではなく心理学の基礎です。つまり実験心理学や認知や行動についての心理を学びます。研究も大事な分野なので、統計学もみっちりあります。そんなのが1科目、半年も続くわけです。犬が実験でどんな動きをしただとか、統計的にばらつき具合を求める方法だとか。試験もあるので、それに結構な時間を費やします。
更に、カウンセリングにも様々な流派があります。大学や大学院でアドラーの心理学だけを学ぶ…なんてことはありません。分析心理学、来談者中心療法、認知行動療法……それぞれを学ぶにはあまりに時間は短いです。専門の先生がいなければ、その流派を学べないことだってあります。ですから、専門的な部分を伸ばすために、学会に足を運んだり、研修会に別途参加して、技を磨きます。
たとえば、お客様の気持ちになりきり、受け止める。そういったカウンセリングの基礎的な関わりは大学で学べるかもしれません。でも、大学や大学院で多くを占める人の知覚に関する分野や統計学などの数学は、あなたにとって余分かもしれません。そのため、まずは本や通信講座等で本当に学びたい分野だけを学ぶスタイルがおすすめです。
必要な知識を得る上で、その心理学があなたの仕事に行かせるならそれは、あなたの中で心理学が役に立っています。その上でやはり本格的に学びたい場合、大学や大学院を検討しても良いかもしれません。
本気でカウンセラーになりたいけど、不安
熱い思い。いいですね!カウンセラーになりたいという夢、応援します。
本気で考えているということは、様々なものを犠牲にする覚悟があるということです。
そんな方には、まずは不安の要素を書き出すのが第一歩です。
お金の面でしょうか?素質の面でしょうか?学力でしょうか?何がどう不安か書き出しましょう。その上で、最初の一歩を踏み出すと良いと思います。
自分の生活をコントロールしていくのも、カウンセラーの重要な資質の一つです。お金の面はどうするか?どのように生活するか?
働きながらカウンセラーを目指す場合、通信制の大学もおすすめです。また、上の項でも書きましたが、実験や統計学など、「カウンセリング」とは違う科学数学的な科目も多いです。やっていけるか、ついていけるか、心配な方は、まずは聴講生で試しても良いかもしれません。
最後に
カウンセラーはとてもやりがいのある仕事です。特に臨床心理士や公認心理師の資格を持つと、専門的な機関で働くことができます。
逆に資格がなければ、できない現場もあるということです。
一方、資格がなくてもできることがあります。
心理学をお仕事に活かす、実生活に活かす、人生に活かす。実は、それだけで心が満足する場合もあります。何がネックになり、大学院へ行きたいと思っているのか、まずは自分に問いかけてみてくださいね。
それが、自分の問題と向き合うという、資格を取るよりも大切な体験となります。
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