うわー。喉がなんか変!飲み込みづらいし、痛い気がするし…
10分後…
【喉違和感 病気】で検索しまくったけど…なんだか、怖い病気かもしれない…
こんにちは。臨床心理士のみどりです。
皆さんは、体の違和感って気になる方ですか?
例えば、私は最近喉の違和感がすごく気になって、大変だったんですね。
HSPや感覚に敏感な体質、不安が高い体質の方は、特に体の違和感に敏感なんです。
普通の人なら、「風邪かな」と、ほっておくか、すぐに病院に行くかします。
ところが心配性さんはそうはいかないのです・・・
今日は、心配性さんの体の違和感との付き合い方についてお話ししますね。
この記事がおすすめの方
□体の違和感に敏感ですぐ心配になってしまう
□体の違和感を感じると「悪い病気なのでは」と不安になる
□【症状×病気】で検索しまくって、情報に余計不安になる
□悪くなかったらどうしよう、逆に、すごく悪かったらどうしようと考えてなかなか病院に行けない
□病気かもと考えると怖くなって、常に意識してしまい疲れてしまう
心配性さんの違和感との闘い
体に違和感を感じると、
最初は心配性さんも「風邪かな」と、思うのです。
ところが、やはり違和感が気になる。
例えば私の場合は喉に何か詰まったような、耐えられない不快感。
ここで、ほっておくってことはできないんです。
気になるから。
そこで、今までの経験からこの体の信号は何だろう?と考えます。
私の場合、自律神経失調症のヒステリー球、後鼻漏、甲状腺の肥大…
今まで診断を受けたものを合わせて、考えます。
しかし、頭の中では、他の不安も襲ってきます。
それは…
「悪い病気だったらどうしよう…」
そう、心配性さんはすごく先の先まで考える性質があるのです。
最悪の中の最悪の結果を予想して、そこに対処しようとします。
心配性さんの最悪の結果妄想との闘い
頭では、そんなことはないと思いながらも、
「もしかしたら、がんかも…」
そんな考えがよぎります。
そこで、始まるのが、
検索大会。
そう、【喉の違和感 病気】で検索したり、病気の中に【自律神経失調症】【喉のしこり】【咽頭がん】などの病気の名前や症状を入れて、あてはまるかどうか、時間が許す限り検索します。
頭の中ではどうしようどうしよう…と不安が渦巻き、全然生きた心地がしない。
家族に相談すると
「病院に行けよ」
と一言。
そうなんですよ。行きゃあいいんですけどね。
それができないわけです。
次に頭をよぎるのは、「そんな怖い結果聞きたくない」「でもはっきりさせたい」と葛藤が渦巻きます。
受診をためらう理由
本当は受診したほうが良いってわかってはいる。
でも、心配性さんはなかなか受診ができません。
その理由は3つほどあります。
①悪い結果だった時の心の準備ができない
先の先を考える心配性さん。
悪い結果なのでは?と考えていますから、
「もっと大きな病院に行ってください」
「おそらく〇〇です。すぐに精密検査を」
とか言われたらどうしよう。
と考えてしまいます。
もちろん、それはそれでいいじゃないか、わかってよかったじゃないかと思いますよね。
違うんです。
心配性って言うのは、そういった、衝撃に激しく動揺するんです。
今よりももっと心が乱れて、生活もままならなくなる。
そういう想像も頭をよぎるわけです。
ですから、ジャンプ台から飛び降りるような感覚なのですね。
当然足がすくみます。
②何も見つからない不安
二つ目は、結局受診しても何も見つからないのでは?という不安があるんです。
何も見つからないならそれもそれでいいじゃんって思いますよね。
それは心配性レベル低い人たちはそこが割り切れるのです。
羨ましい。(切望)
私たち心配性さんは、そうではありません。
何も見つからないと、「誤診?」「重大な病気を見逃されたのでは?」と考えたり、
「他の科を受診しなければ」と、他の可能性を考えたり
「結局、原因不明なのね。だから自律神経かな」と自分で区切りをつけなければなりません。
これは、心配症さんは、はっきりしないものと付き合うことが苦手なのです。
はっきりわかる、理論的に説明できる、何となく感覚で理解できる
こういう、自分なりの腑に落ちる、落ち着く感覚が出てこないと、非常に不快なのです。
でも、今まで、痛みや違和感が「原因不明」の精神的なものであることが多かった経験があるので、「今回もそうかもしれない」「大げさかもしれない」と、どこかで躊躇も生じるのです。
その結果行動することに躊躇が生まれてきます。
③申し訳なさ
心配性さんはあれこれと心配する。
だから、例えば病院に受診する場合の、仕事の調整や家事育児の調整も考えます。
すると、すぐには受信できなかったり、
「休んだら申し訳ない…」
と思って休むことをためらい、受診が難しくなるのです。
行動するためには「いいじゃないか」
さて、これらの、思いから、なかなか受診できず、でも恐怖と戦っているという場合があります。
そこで、おすすめしたいのが「いいじゃないか」
そう、どんな思考も「だとしてもいいじゃないか」といったん区切ってみるのです。
心配性さんの思考は、1から100が発生します。
「悪い病気かも」→「精密検査になったらどうしよう」→「怖い、立っていられないかも」「家族になんて説明しよう」「仕事は」…etc…
こんな感じで、無限大に不安が広がっていきます。
一つ一つに対処しようとすると疲れるし、余計行動できなくなるのです。
それで「いいじゃないか」
魔法の言葉です。
一度そんな、不安な自分をそのまま認めてあげるんです
「家族に迷惑かかってもいいじゃないか」
「医者に怒られてもいいじゃないか」
「自分は怖くて立っていられないくらいでもいいじゃないか」
なかなか難しいですよ。
かなりの挑戦です。
でも、その挑戦こそ必要なのです
今の試練はあなたをもっと自由にする
まさに心配しすぎて動けないこと、これがあなたに伝えるメッセージは
心配と向き合い、心配性の自分を受け入れること
ありのままの自分で行動できるようになること
これが、あなたがもっと自由になる鍵ですよ
そう伝えているのです。
動きやすくする工夫も必要
それでも、恐怖で動けない方もいますよね。
以前カウンセリングで、クライアントさんが、「しこりがある気がする」と非常に不安になって、恐怖でなかなか病院に行けないことがありました。
彼女はイメージする力が強かったので、
一緒にリラックスできる場所をイメージし、どのような環境でもリラックスできるように練習をしました。
その際にイメージトレーニングを催眠を用いて行いました。
すると彼女は、かなり勇気を振り絞り、怖さはあったものの、
検査を受けに行くことができました。
そう、怖さはあっていいのです。
でも、工夫して乗り越えた経験が、もっとずっとあなたを自由にします。